IT業界だけ?案件の参画前に行われる「面談」とは?面談の流れと面談時においての注意すべき点
IT業界では、客先での「面談」というものがあります。
案件への参画前に、客先で業務を行うITエンジニアの方へ対して行われます。
今回はこの面談についての流れと注意点、面談をクリアするコツをご紹介いたします。
ー 面談とは?
面談とは上記で述べた通り、案件への参画前に、客先で業務を行うITエンジニアの方へ対して行われ
業務内容に適している人材かどうか、コミュニケーション等の人柄を確かめることを目的としています。
この面談で適していると判断されれば、その案件に参画することができます。
この「面談」ですが、就職活動中の「面接」とよく似ており、
面談をする前にスキルシートでの書類審査があります。
スキルや経歴などのある程度の情報は客先の方は把握している為
そこまで堅苦しいものではないことが多いです。
というのも面接でよくある「長所や短所」といった内容を話すことはあまりなく、
これまでの経験と、案件に必要なスキルがマッチしているかの認識合わせの意味合いが強いです。
その為あまり緊張せず、リラックスして臨むようにすると良いと思います。
ー 面談の流れ
面談は、「スキルシート」を参考に進めていきます。
スキルシートとは…
就職活動の際に使用する履歴書をイメージしてもらえると分かりやすいと思いますが、
今までの経歴や業務経験、保有している資格などが書かれた資料で、
「経歴書」とも呼ばれます。
以下に面談の主な流れをまとめました。
- 挨拶
- 案件の説明
- スキルシートに沿って経歴紹介
- 質疑応答
- 挨拶
挨拶は形式的なものが多いです。お互いに名刺交換を行い、簡単な自己紹介を行います。
この挨拶で第一印象が決まるので、ハキハキと声を出し、テキパキと挨拶を行いましょう。
名刺を切らしている、といった凡ミスがないよう注意が必要です。 - 案件の説明
客先の方から案件の説明が行われます。
エンドユーザーやシステムの使用、使用されるOS・言語・DB等の技術的な内容が多いですが、
システム開発を行うことになった経緯など、詳しく掘り下げてくれる場合もあります。
事前に案件の内容を知っていたとしても、認識の違いがないかしっかりと聞くようにしましょう。
またメモは必ず取るようにしましょう。 - スキルシートに沿って経歴紹介
ITエンジニアの方が面談で主に会話を行う重要な項目になります。
…とはいえ難しいことはなく、スキルシートに沿って経歴の紹介をし、客先の方からの質問に答える
という流れになります。
経験者の方は特に面談対象の案件に近い業務経験について聞かれることが多いので、
その時に使用していた言語やDB、システム概略などを話せるようにしておく必要があります。
未経験者の方は業務経験がないため、今まで学習してきた言語やDB、
業務を行う上でなにが大切かなど、基本的なことを聞かれることが多いです。
これまでの学習を活かし何ができるか、案件参画後はどう成長していきたいかなど
具体的に向上心をアピールできると良いでしょう。 - 質疑応答
お互いの疑問点を解消する最後の場です。
案件の説明を疑問に思ったことや聞いておきたいことは遠慮せずここで聞くようにしましょう。
ー 面談を行う人数やメンバーはどんな人?
面談は、基本的に技術者(自分)と営業の方で客先に赴きます。
案件によって新人の場合でも1人でいくことがあるようですが、
新人にはなるべく主任クラスの先輩が参画している案件に行くことが多いです。
頼れる先輩もいると思って面談を突破できるようにしていきたいですね。
だからといって参画できる確率が上がる!というわけではありません。
自分だけで案件に携わるような気持ちを持ちながら面談を行うようにしましょう。
【ポイント】最初の挨拶で名刺交換を行う際に、誰が営業か技術者かなどは把握しておきましょう。
ー 面談のコツ
面談を突破するコツは未経験の分野でも「出来ません・やったことがないです」とは言わないことです。
例えば、〇〇の経験はありますか?と聞かれた時の場合、
「〇〇は経験したことがありません…。」と答えるよりも
「〇〇の経験はありませんが、以前の業務で△△を使用していましたので、直ぐに対応できると思います。」と言えば、どうでしょう。違った印象になりますよね。
仮に代用となる経験や知識がない場合でも「現在、学習を進めています。」
と言えば印象は良く見えます。
とにかく、「出来ない・やったことがない」だけで会話を終わらせるのは避けましょう。
知識や技術も必要ですが、1番重要視されるのは人柄です。
技術的なことは実際に業務を行っている間にも
個人的に時間を作って学習していくこともできます。
また、分からなければ案件先のお客様や自社の先輩などに聞く環境があります。
しかし、学習するという「向上心」や、分からないことを聞くという
「コミュニケーション力」は、その人が持っている能力です。
知識や技術も必要ですが、一番重要視されるのはハキハキとした受け答えをして、
相手の目を見てしっかりと会話ができることです。
この点は就職活動の面接と同じですね。
ー 面談での注意点
面談に慣れていない方に多いのですが、やってしまいがちなミスや注意すべき点が
いくつかあります。
今回は代表的な2つをご紹介します。
- しゃべりすぎる
面談に合格しようと、自分のことをあれこれしゃべりすぎてしまう方がいます。
面談のコツにも記載しましたが、代用となる知識や経験について話すのは問題ありません。
しかし聞いてもいないのに関係のない業務経験や資格の話をするのはやめましょう。
面談は、相手も時間を作っていってくれているということを忘れてはいけません。
必要なことを必要な分だけ話すようにしましょう。 - 見栄を張る・話を盛る
これは、面談のコツで書いたような、「出来ない・やったことがない」ことに対して
「出来ます!・経験があります!」とウソをついてしまうことです。
ハッキリというと嘘をついてもすぐバレます。
さらに、嘘をつくということは、業務の進捗で嘘をつく、報告で嘘をつく、バグが残っているのに隠す、といった悪い印象の連鎖的に想像してしまいます。
嘘はつかずに、正直に「出来ません・経験がありません」と言った後、
必要であれば今後習得する意欲がある旨を伝えましょう。
ー 面談を乗り切るために
IT業界特有の面談について書いてきましたが、一番大切なのは場数です。
たくさん場数を踏むということはなかなかできないかもしれませんが、
営業の方に面談練習をお願いすると良いでしょう。
面談に立ち会うことが多いため、どんなことを聞かれるか、どんな話し方をすればいいのか
を技術者より知っています。
不安な場合は面談練習をたくさん行い、事前の準備を手伝ってもらったうえで
万全な体制で面談に臨むようにしましょう。